私が猫に嫌われる理由……

空海の教えは悟れない!

我が家には猫が2匹います。

名前は、クウ(白と茶)カイ(ドラ模様)といいます。

合わせて、クウカイ→空海。仏教徒の猫としては重みのある名前です。

クウは、生後3~4か月のころ、動物病院に保護されていました。

きっと、怖い目に遭ったのでしょう。歯は折れて、人間を恐れ震えています。

「この子はねえ…。人になつきませんから、たぶん、その、保健所……」

そんなことを言われたら、もらってくるしかねえだろ!

家に連れてきても、まったくなつかず、ソファーの下に隠れています。

夜中になると出てきて、エサを食べるという哀れな猫です。

夜中に出くわすと、もうう大変。パニックになって逃げ回ります。

このままでは、かわいそうと、妻が猫(カイ)を拾ってきました。

二匹は仲良しになったので、一安心です。

私のストレス解消法は、カイをつかまえて、耳元でささやくことです。

その内容は、嫌味、愚痴、説教などです!

「お前の病院代を払わされた。高級ソープにいける金額だぞ。金返せ!」

「だれのおかげで、飯が食えてると思ってるんだ!」

「俺の話を聞け。誰も聞かないんだから、せめて、お前だけは聞け!」

人間の言葉など理解できるはずがないのですが、私を避けるようになります。

私が帰宅すると、テーブルの下などに避難します。

無理矢理につままえて、また説教し、顔をこすりつけ、鼻を舐めます。

妻子に続いて、猫も近づかなくなりました。

ちなみに、クウは、かなり私たちになれましたが、抱くことはできません。

もう、12年もたったのですが…。

 



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